スマホの待機電力
スマートフォンの仕様の一つに、待ち受け時間というものがあり、これは10~20日という長時間が一般的ですが、これはAndoridの通知機能などを含むスマホとしての機能を一切停止し、携帯着信の待ち受けだけにした状態です。このようにスマホとしての機能が動いていなければ、昔のガラケーのような長い待機時間も可能です。この状態ではスマホ周辺の基地局との接続を維持しており、携帯着信の待ち受けは可能です。このため基地局がつがりにくい場所では、電波出力をあげながら接続を試みるため待機電力が増えることがあります。g07/g07+でも300時間程度になりますが、この場合では他の機能は一切停止した状態です。g07/g07+では待機からの復帰が、電源ボタンに加えて指紋センサーも可能なため若干待機電力が多めです。この状態では1時間あたり約0.3%/毎時のバッテリー消費となります。端末の初期起動後又は初期化直後に、国内で接続できるSIMを搭載し、Googleのアカウントを設定する前ではこの状態になります。
実際のご利用中に次項のような「スリープにならない」時があるのは、通知やアップデート、位置測位などで定期的に起きる場合は、スリープにならない時はあります。この状態では約2~3%/毎時のバッテリー消費であれば正常レベルです。不要と思われる通知などを停止していくと「スリープにならない」頻度は減っていき、待機時間は伸びますが、それに応じてスマホの利便性は失われていきます。こうして省電力化をし、約1%毎時程度に抑えることも可能で、その場合は4日程度(100時間)の待ち受け時間に達します。
「スリープにならない」現象
go7の初期に発生した問題で、上記の状態(初期化後のGoogleアカウント設定前)にも関わらず、1%/毎時以上になるものがあるというご指摘をいただきました。前述の通り、実際のご利用状態では正常なアクティビティがあるので、このスリープにならない現象はその中に埋没して見えにくいですが、一部の優秀なユーザーの皆様のご指摘により、この問題に着目することができ、調査の結果、待機中の指紋センサーの検出閾値設定がやや高すぎて、端末によっては待機中に過敏に反応し起きてしまっていることがわかりました。この問題はファームウェアの修正で解決しています。同時期に多くの皆様から自分もその症状ではないかというお問い合わせをいただきましたが、多くの場合はこの症状ではありませんでした。1日しかバッテリーが持たないというクレームがよくいただきますが、通常のご利用状態で1~2日持てばほぼ正常です。電力消費が多いとお感じになった場合は、まず以下の点をご確認ください。
省電力アプリの活用
全く省電力化を行わない場合、バッテリー消費は端末を使うほどに大きくなっていきますので、手軽に省電力化ができるアプリをお試しください。
Androidのバックグランド動作
省電力化アプリで効果がないものに、Androidのバックグランド動作があります。Googleは様々な便利な機能を提供しようと、ユーザーが使用しているスマートフォンの状態をAndroid OSがバックグランドで監視しており、それに応じてGoogleからユーザーに働きかけます。レガシーサービスについては、設定メニュー内のアカウントで確認することができます。「アカウント」項目のメニュー(点が縦に3つ並んだところ)を開くと、Googleアカウントやメールアカウントなどのデータの自動同期ののON/OFFができます。アカウント内の各サービスを個別に設定するにはアカウントを選択し、Gmailなどのアプリケーション毎に同期の設定が可能です。細かく省電力化を計るにはこうした同期の必要性を見直してください。
レガシーサービス外の新しいサービスを設定をするメニューが設定の「Google」という項目にあります。ここで新しいサービスの設定を行うことができます。このGoogle内のメニュー(点が縦に3つ並んだところ)を開くと「使用状況と診断情報」があります。ここで統計データなどを送ることに同意しています。これは実際の機能には影響ないため、意図しないバックグランド通信や電力消費を抑えるためにはOFFにしておくと良いでしょう。
端末の初期起動直後の電力消費の増加
端末の初期起動直後は、設定とサーバーと同期の両方の頻度が高くなり、CPUの動作とバックグラウンド通信が多くなる傾向があります。g07/g07+でも、Android7.0へのメジャーアップデートを行った際は、この初期設定時と同様な事が起きますので、アップデート後しばらくはバッテリー消費が増える傾向にありますので、ご注意ください。しばらく経つと電力消費は通常状態に戻ります。