スマートフォンはしばらく使っていると、反応が遅くなったと感じたり、異常終了するなどの不具合を生じることがあります。これを端末を初期化することなく、購入時に近い状態に復元する方法についてご紹介します。
この問題はお使いのアプリケーションが増えていくにつれ、アプリの自動的なデータ更新や、一時データの作成などで、目に見えないメモリーアクセスが増えていることが原因の一つです。通常はAndroid OSがメモリーを管理しているので、ユーザーが意識する事はありません。これが次第に蓄積していくと、端末の反応が遅く感じるようになります。
改善策
手動で一時保存データ(キャッシュデータ)を削除します。
アプリのキャッシュデータの消去
ここでは、FLEAZ QUEを例にご説明します。設定メニューより、ストレージとUSB項目を選択します。内部ストレージ欄に「キャッシュデータ」という項目があります。それををタップすると「キャッシュデータを削除しますか? すべてのアプリのキャッシュデータが消去されます。」と表示されます。このキャッシュデータを削除しても、ご利用中のアプリケーションのセーブデータなどには影響はありません。
システムキャッシュデータの消去
「ファクトリーリセットの手順」に従い、Android Recoveryメニューに以下の様なメニューが表示されます。
Android Recovery
COVIA/CP-L45s/CP-L45s
6.0/MRA58K/xxxxxxxxxx
user/release-keys
Use volume up/down and power.
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Reboot system now
Reboot to bootloader
Apply update from ADB
Apply update frome SD card
Wipe data/factory reset
Wipe cache partition
Backup user data
Restore user data
Root integrity check
Mount /system
View recovery logs
Power off
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「Wipe cache partition」を実行すると、システム上のキャッシュデータをクリアできます。これによりキャッシュパーティションが初期化され、端末を購入時に近い状態に復元します。この操作では、システムの設定情報は消えませんのでご安心ください。
実行時は以下の様に表示されます。
-- Wiping cache...
Formatting /cache...
Cache wip compleate.
終了後に端末を再起動させてください。
Android Recoveryメニューへの入り方や再起動方法は、「g07/g07+ ファクトリーリセットの手順」を参考にしてください。