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リチウムイオンバッテリーの特性

スマートフォンのバッテリーはリチウムイオンポリマーバッテリーです。その特徴は、メモリー効果がなく、継ぎ足し充電に対する耐性があります。エネルギー密度が高いので、小型で大容量のバッテリーになります。

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使用上の注意 

リチウムイオンポリマーバッテリーは以下のような使い方をすると、バッテリーの劣化が早まります。

 

・常に充電器に接続したままにする

充電完了後に電源ケーブルを接続したままにした場合、バッテリーの消費が微量ながら発生します。ある一定までバッテリーが消費されると、充電器に接続されているままなので再度充電が開始されます。この結果、充電器に接続したままにしていると浅い充放電を繰り返すことになり、充電回数が増えバッテリーの寿命を縮める結果になります。スマートフォンをIoTゲートウェイとして業務利用される場合などは特にご注意ください。

 

・高温な場所での長時間利用や放置、充電しながらの利用
高温な環境での利用はバッテリーパック内の化学反応が過度に発生することがありバッテリーを劣化させる要因になります。充電しながら利用しますと利用時の発熱と充電回路からの発熱でスマートフォン内部が熱くなり、高温な場所での長時間利用と同様な現象になります。スマートフォンを完全に覆い包むような保護カバーのご利用は本体の温度が高くなり、バッテリー寿命は短くなります。


・バッテリーを使い切ったままで放置
バッテリーを完全に使い切った状態で放置しますと、バッテリー仕様に定められている下限電圧より電圧が低くなります。規定の下限電圧より電圧が低くなったバッテリーは劣化を招きます。この状態を過放電状態と言います。バッテリーを長期保存する際は、バッテリー電圧が規定値より低くならないように50~60%程度以上のバッテリー充電を行い、保存してください。満充電状態での保存もバッテリーを劣化させる原因になります。

 

バッテリーが劣化した場合
バッテリー容量が少なくなり、以前の様にバッテリーが持たないという現象や、電解質が酸化することでガスが発生しバッテリーパックが膨らむ現象が見られます。これらは、リチウムイオンポリマーバッテリーの特性で安全性に問題はありません。しかしながら、劣化したバッテリーは電池容量が減少するなど性能的に問題がありますので、ご使用を止めください。

 

バッテリーの延命措置

  • 充電器に接続したままにしない。充電完了後はこまめにケーブルを外す。
  • ある程度使用してから充電する。(頻繁に充電しない)
  • 充電しながら長時間利用はしない
  • あまり高温になるようなところでは長時間利用や充電や放置はしない
  • バッテリーを使い切ったまま、放置しない